LANGLEY Raymond先生インタビュー

June 7, 2018

 

 

先生の経歴

スタンフォード大学を卒業したLANGLEY Raymond先生は、生物学・心理学の分野に精通しています。APUでは現在、「心理学入門」「社会心理学」「基礎数学」を担当しています。

多くの学生と同じように、LANGLEY先生は大学生になって初のアルバイトをしました。それは在籍していたスタンフォード大学のカフェテリアで働くことでした。同大学院で修士号を取得後、米国にある生物学研究所で数年間勤務しました。5年後、LANGLEY先生は日本の大分市に留学するための文部科学省奨学金を獲得しました。米国に帰国する前には数年間ラジオの工場で勤務をした経験もあります。

イリノイ大学で心理学の博士号を取得した後、LANGLEY先生は、飛行士やIT企業の社員としても働いた経験があります。数年後、外国語を流暢に話せるようになりたいという思ったLANGLEY先生は、過去に日本で過ごした経験から、日本語の勉強を人生の新しい目標としました。日本語の修士号を取得すべく、米国で学業に復帰しましたが、その取得のために再び日本への渡航が必要となりました。大分市で卒業論文を完成させ、それ以来、LANGLEY先生はずっと日本で仕事しています。生まれ故郷のカリフォルニア州・サンフランシスコで味わえる本格的なメキシコ料理の味も恋しいですが、何よりも母国にいる家族・親族や友人のことを非常に恋しく思っているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

ソーシャルメディア、そして人とつながっているという錯覚

一般的に、多くの学生は学校でも家庭でもソーシャルメディアを多用しています。生理学の分野に詳しいLANGLEY 先生は、ソーシャルメディアの良し悪しをわかり易く説明してくれました。家族・親族や友人との距離を縮めるという良い面はあるとLANGLEY先生はおっしゃいます。先生が特に気に入っているソーシャルメディアの機能の一つであるビデオ通話では、お互いが物理的に遠く離れていても家族の顔を見ることができます。このような体験は、先生のように家族から遠い場所で暮らしている人にとって貴重なものです。

LANGLEY先生曰く、遺伝子ベースでは人間は皆ほぼ同じであり、それゆえ「家族」「友人」と呼ぶ人と情報や話を共有することを好みます。さらに、共有は技術の進化によって、今まで以上に簡単にできるようになりました。しかし、LANGLEY 先生は、このことを理解していると同時に、ソーシャルメディアは賢く使うべきだと学生に強く助言しています。不健全な使い方で、多くの人、特に学生が予測不能な被害を自分自身にもたらします。ソーシャルメディアを使用していると、物理的な人と人との交流が取り除かれて無表情のメッセージのみが残り、その事態が脳内にドラッグと同じくらい重度の中毒症状を起こす恐れがあります。つまり、学生は、ソーシャルメディアに時間を費やすかわりに、友人と直接話すこと、またはビデオ通話を介して話すことに時間を費やした方が良いとのことです。先生は、自身の心理学分野での経験に基づいてこの主張をしています。

 

授業内交流と効果的な学習

LANGLEY 先生は、学生の学習に関する二つの課題を懸念しています。一つ目は、コンピュータの技術が今までにないスピードで発展を成し遂げているなか、近い将来、オンライン講義が従来の授業に取って代わる可能性があります。オンライン講義は、自分のペースで勉強したい学生にとって便利ですが、従来の授業のように学生同士や教授との交流はできません。また教授にとっては、困った事や質問がある学生に気づいてサポートしてあげることが、はるかに難しくなります。二点目は、我々の生活の様々なことが進化していますが、授業形態は何十年経ってもずっと変わっていないことです。教授は、講義の効果的な導入方法を模索してきましたが、それでも授業時間の大半において、学生はずっと座り続けるという形態はいまだに変わっていません。学生が授業でじっと座っている形態は、パイロットが飛行機のコックピットに長時間座るのと全く同じであり、それによって周りの環境に順応する力が衰え、結果として集中力を失い、臨機応変に質疑応答をすることが難しくなります。そこで、授業中に15分ごとに学生に立って体を動かしてもらうようにすれば、学生の集中力の回復、また教授に質問する意欲の向上が図れるとLANGLEY 先生はおっしゃいます。

 

LANGLEY 先生のインタビューを通して、先生の魅力的な人柄を知ることができました。先生のプラス思考と純粋な好奇心は素晴らしいと思いました。ソーシャルメディアの悪い面や学習効率の懸念はあっても、学生の学習向上のための新しい方法を模索する先生の意欲は消えることはありません。このような経験豊富なLANGLEY先生の前向きな姿勢は、学生たちにとっての貴重な人生の糧となることでしょう。

 

 

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