原爆とその後の人生 〜一人の広島の被爆者の証言〜

October 29, 2019

ピース・マーケティング・グループAPUは10月16日、今も生き残る数少ない広島の被爆者の一人を招き、原爆や広島の復興を伝えるイベントを開催しました。会場ではAPUの教員・職員・学生や別府市民等の参加者が被爆者の体験談に耳をかたむけ、持続可能な世界平和のために何をすれば良いかについて討論しました。

 ピース・マーケティング・グループAPUは、すべてのAPUのメンバー(学生や教職員)が、本学の目指すビジョンの一つである「自由・平和・ヒューマニティ」に貢献できるよう、教室外で「平和学」の機会を提供するため活動しています。同グループは平和な世界を維持すべく、社会的メッセージを伝える手段としてマーケティングを使うことを目的としているAPU教員によって主宰されています。具体的には、人間による暴力や日常的な活動によって、生物や植物の生命や自然環境が破壊されるのを防ぐことを目標としています。

このイベントに招聘された被爆者の堀江壮(ほりえ・そう)氏は、広島に原爆が投下されたときはまだ5歳でした。原爆から74年経った今もなお、原爆による死、惨状、そして残酷な人体への影響が鮮明に彼の記憶に残っています。そして長年、訪日外国人にその証言し続けています。また、がんを患い、3ヶ月おきに通院しなければならない状体で、今でも積極的にボランティア活動を続けています。

今回のイベントで、堀江氏は原爆にまつわる自身の経験とその壊滅的な影響について語り、同氏とその家族による、核の脅威の軽減と世界平和の推進のための継続的な活動を写真で見せてくださいました。彼の話を聞いたイベント参加者は、今この世界を生きている誰ひとりも核兵器で苦しまない、という同氏の願いがこめられたその暗い記憶の話に聞き入りました。

堀江氏は話が終わった後、当時の米国政府や日本政府の行動に対する気持ちについていくつかの質問を受けました。あるアメリカ人学生が、米国政府の行動によって、アメリカ人やイギリス人に否定的な感情を抱いていないかと尋ねました。彼はその質問に対して「それは過去の話だ。過去を変えることはできない。でも、世界の平和を維持するために未来に目を向けることならできる」と答え、参加者の心に強い印象を残し、今後世界平和に貢献しようという意欲を高めたのではないでしょうか。

 

 


 

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