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キム レベッカ先生のリモートワーク

韓国出身のKim Rebecca ChungHee先生は、APU国際経営学部の教授です。経営学修士と経営学博士をイギリスのストラスクライド大学で取得され、その在学中には、イギリス政府のチーヴニング奨学金を授与されました。Rebecca先生は大使館を皮切りに、政府関係機関、NPO、CSRコンサルティング企業でキャリアを積まれました。その後、ストラスクライド大学、エジンバラ大学、ノッティンガム大学マレーシア校で教鞭をとった後、APUに着任されました。

オンライン授業

2020年春セメスターはRebecca先生にとっていつもと違うセメスターでした。前のセメスターに研究休暇を取って仕事に戻る段になって、コロナ禍に遭遇したのです。APUの方針によって、授業をオンラインで行うことになり、授業内容は同じでも、先生は教授法を変更しました。

70~80%の教員にはオンライン授業の方が難しいというハーバードビジネスリサーチの記事がありますが、Rebecca先生は、まさにこれを実感しました。オンライン授業の場合、コミュニケーションが難しく、学生の発言が減ったことで、教員には学生の反応がわかりくにくなったからです。

オンライン授業を行う際には話し方と手法の工夫がとても重要でした。例えば先生は、グループワークではZOOMの機能の一つであるブレイクアウトルームを作って、小グループでのディスカッションを行ったり、写真や動画などの視覚効果に訴えたりして、自由な雰囲気を作ることで、学生がリラックスできる、インターアクティブなオンライン授業にする工夫をされました。

また先生は、特に家族と離れた別府で、コロナ禍の中一人暮らしをする学生のことを考えると、学生の精神状態が良好なことが、知性よりも学修面に大きな影響を与えていると考えています。

Rebecca先生は教え方だけでなく、評価方法も変えなければなりませんでした。安定したWiFi環境と、まじめに取り組む姿勢の両方が試験の実施に必須ですが、これらはオンラインでは必ず保証されるものではないので、期末試験を行いませんでした。その代わりに、授業で取り上げたトピックに関して厳しいリフレクションを毎週実施しました。Rebecca先生は、グループワークが多文化共同学習の重要な特徴の一つであると確信しているので、グループワークを最終プロジェクトとして維持するように努めています。

Work From Home(WFH)

Rebecca先生は現在、キャンパス内の研究室と自宅の2箇所で仕事をしています。オンライン授業は基本的に研究室で行います。 研究をするときは、研究の要件に応じて、自宅やオフィスで仕事をします。先生にとって研究や授業の準備といった大学教員の仕事は基本的に一人で行うので、同僚との交流に差はありません。

APUは、国内学生と留学生の交流や多様性を大切にする、日本で有数の国際大学です。現状のような難しい状況であっても、国際的な文化と日本の文化が共存することを大切にしています。この点でRebecca先生はAPUを非常に気に入って、働く場所として選んだきっかけでもありました。

コロナウィルスの影響で、日本でのリモートワークは普及してきています。先生によると、この働き方には信頼がより大切です。効率的に働き生産性を上げ続けるためには、雇用主は従業員を信頼しなければなりません。従業員の成果は合理的に評価されるべきであり、雇用主は評価基準を明確にすべきです。

さらに、雇用主は従業員を成果に基づいて評価すべきです。Rebecca先生が言うように、これらの新しい働き方を支えるために、組織はお互いにプラスになる関係を築き、モチベーションを上げるために具体的な評価基準を採用しなければなりません。このことは、教員または従業員に当てはまるだけでなく、オンライン授業でより一層考え、学ぶことが要求される学生にも当てはまります。教員としてRebecca先生はAPUの教授会で信頼関係の強まりを見ています。教授会で、先生方はハイブリッドラーニングの長所と短所を見極め、次のセメスターの実施のために解決策を見つけるために積極的に意見を出し合いますが、先生方の合意に基づいた決定がすべての人にとって有益な結果となると信じています。

パンデミックから学ぶ

社会に大きな変化を余儀なくさせる、この新しい生活様式が続く間、Rebecca先生は学生に、社会の実業界と政界の指導者の失敗と成功の両面から学ぶことによりパンデミックを前向きな視点から見ることを提案しています。指導者の過ちに注目することにより、学生は地球市民として知識を得て、それを将来のリーダーとしてよりよい世界を作る糧にすることができます。APUのタグライン「Shape your World」からRebecca先生はさらに発展させて、「Shape your World Ethically and Responsibly(責任ある行動と倫理でShape your World)」とメッセージを贈ってくださいました。

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