• Maasa Furumori

身近な環境問題から、世界を変える ~ Kelvin Tangさん卒業インタビュー

2020年秋、ご卒業の皆さん、本当におめでとうございます!


皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

9月18日(金)、APU秋の卒業式が初めてオンラインで開催されました。

大学公式YouTubeチャンネルと本Facebookページで、ライブ配信が行われ、学部から437名、大学院から77名の方々が卒業されました。


SPAは卒業式を終えた後に、学部卒業生代表として挨拶をされ、安藤百福名誉博士栄誉賞を受賞したインドネシア出身のKelvin Tangさんに、卒業直後の気持ちやAPU生活を振り返って印象に残っている出来事、今後について伺いました。




Q. 今、卒業式を終えて率直にどんな気持ちですか?


悲しいの一言に尽きます。幸せよりも悲しいという感情ですね。「4年間ここで過ごして良かった」と感じると同時に、今まで出会った人々との別れが悲しいです。オンラインでの卒業式だったので、キャップトスのタイミングが上手くつかめず苦戦しました。(笑)

一番恋しくなるのは、「人」「場所」です。APUの人たちに出会えたことと、温泉も海もある別府市という町が好きだったので、そのすべてが恋しくなると思います。



Q. 初めに、APUに入学したきっかけは何ですか?


ダハラン先生が私が通っていた高校に来て、APUの説明会をしてくれたことがきっかけでAPUに関心を持ちました。実は5歳から日本という国に憧れがありました。日本に住みたい、学びたいという気持ちがずっとありました。APUでは日本語が出来なくても、英語で専門科目が学べる環境があったので良い環境だと思い、入学を決めました。


Q. 文化や言語の壁をどう乗り越えていきましたか?


一番大変だと思ったのは、コミュニケーションです。インドネシア人は人とコミュニケーションを取るときに、直接的な表現をします。でも日本では間接的に伝えることが多いですよね。RAをしているときに、パートナーとの文化・言語の壁がありました。乗り越えることが出来たのは、お互いの文化を理解しコミュニケーションをしたからだと思います。


Q 一番チャレンジング(挑戦)だったことは?


2年半という長い期間RAを務めたことが一番の挑戦でした。色んな国の学生のお世話をすることが義務ですが、その中でRAが解決していく必要があります。それが一番大変だと感じましたね。寝る暇もなかったです。(笑)睡眠時間は5時間くらいでした。他にはASA、*ECOSという環境の取り組みをする学生団体に携わりました。それらを全て行うことは大変でしたが、続けたことでスケジュール管理能力や自己成長に繋がりました。


*ECOS:Environmental Community of Sustainability

現在はアースデイや別府市内の清掃活動などを行う学生団体


Q. 学生論文では、RAの時にごみの分別がきっかけで執筆するにあたったと言っていましたが、きっかけは何でしたか?


RAでは毎日キッチンdutyがあってゴミの回収を行いますよね。寮生の中でゴミの分別が出来る寮生もいれば、出来ない寮生もいるという矛盾を感じたことがきっかけです。

COOP ではレジ袋の廃止運動プロジェクトを作りました。本当に大変で、毎日ミーティングをして、サーベイを取り、立命館生協とのやり取りを日々行いました。今ではCOOP内でもレジ袋の廃止が当たり前になっているので、良い結果が残せたのではないか、と感じています。


Q. どれくらい環境へのサポートができたと感じていますか?


レジ袋廃止運動を始める前と後では、「レジ袋95%減少」という結果が出ました。今は日本全体でもレジ袋の廃止が進んでいるのでAPUにとっても良い一歩だと思います。



Q.  ケルビンさんは現在YouTubeをされていますよね。YouTubeを始めようと思った理由は何ですか?


ロックダウンでずっと家にいて、余った時間を使いたかったので、Youtubeをやろうと決めました。実は、夢にYoutubeをしている自分が出てきたんです(笑)これはやるしかないという気持ちになり、すぐに始めました


Q. 動画編集も行いますか?


はい、自分で撮影をして、動画編集を行っています。始めた当初は結構大変で、完成するまで一か月くらいかかりましたね。常にPremire Proというアプリケーションを使って勉強しました。コンセプトは「ライフスタイル」オーディエンスは殆どがインドネシア人ですので、日本での生活をトピックにおいて発信しています。


Q. 今後はどんな動画をUPする予定ですか?


まずは卒業式、別府での最後の温泉、引っ越し、新しい寮、新しい学校、の順に上げていくことを予定しています。動画を見てくれているインドネシアにいる友達からは、「いいなあ、日本に行きたいなあ」という反応をもらいました。本当に何気ない日常だったりを動画にしているだけですが、動画を観てメッセージをくれる友達はありがたいです。

普段は写真撮影、料理をしたり、YouTube撮影の計画を立てたりして過ごしています。




Q. APUの学業を振り返ってみてどうでしたか?

学業面ではそんなに大変だと感じることはなかったですが、グループワークは大変だったと感じます。特にフリーライダー(Free rider) 等の問題も付き物です。でも社会に出て働くようになれば、人と働くということは問題は絶対に出てきますし、適応力を磨くことができたと感じています。


Q. 専門科目である環境学を学ぼうと思ったきっかけはありますか?


小学校5年生の時に決めました。あるエピソードがあって、それがきっけけで環境について学びたいと思いました。当時、公園によくいたんですけど、急に環境破壊をされている様子を目にしました。近所の人々や街の人々とのコミュニケーションがないまま、環境が壊されることに憤りを感じました。その時に「環境コミュニケーション」が必要だと感じ、その体験がきっかけで、環境学を学ぼうと思いました。


Q. 卒業されて大学院に進まれますよね。そこでは具体的にどのような研究に取り組む予定ですか?


学部はサステイナビリティ(持続可能な)学です。私は環境教育に集中して、新たなカリキュラムを作る予定です。教育と知識が欠落していることで今の環境問題が多発していると感じています。まずは環境に対する人類の考え方を改善していきたいと考えています。



Q . 将来的には、インドネシアに戻って環境大臣になりたいとおっしゃっていました。これはケルビンさんの最終的な目標と言えますか?


そうですね、いや 真ん中ぐらいですね。(笑)将来は教授として環境に関心を持つリーダーズを作りたいです。教授という立場から環境教育を若い世代に伝えていきたいと考えています。


Q. 今まで取った授業で一番よかったのはなんですか?


3年生の1セメで取った山下教授の「環境コミュニケーション」の授業です。環境学を学ぶ学生にとっておすすめの授業です。そうですね、専門科目以外は、もちろん日本語の授業です。日本語中級を取り終わっても、是非上級、そしてキャリア日本語まで取って下さい。周りは中級を取り終えて日本語の授業は終わり、という人がいますがキャリア日本語まで取ると、就職活動にもとても役に立ちます。国際生の皆さんは、日本語の授業を最後まで諦めないでください。


Q. APU生活で卒業までにしておくべきことなんですか?


APUの特徴の一つは学生団体が多いことです。学業ももちろん大切ですが、いろんな選択肢がある(TA, RA,学生団体等)APUならではの経験を積んでほしいと思います。大変なことも多いですが、それ以上に得ることが大きいです。



貴重なお話をありがとうございました。卒業インタビューを通して、ケルビンさんは一つ一つの活動や学びに自分なりの哲学を持ち、行動されてきたと感じました。今後のご活躍をお祈りいたします。



ケルビンさんのYoutubeチャンネル「Mr.Tang」はこちら

(チャンネル登録も是非!)

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