• PHAM Van Khanh

【対談】コロナ禍の就活 ーメリットデメリット


今年も就職活動(就活)シーズンがやってきますね。コロナ禍による就活の変化に不安を抱く学生も多いでしょう。イベントや面接が対面からオンラインに変わったという明らかな変化のほかに、この時期の就活だからこその注意点がきっとあるはずです。

この記事では4人の先輩から就活の経験とみなさんへのアドバイスをいただきました。



インタビューに答えてくださった先輩方

LE Hoai Kim Ngan (以下Ngan)

出身国ベトナム、 APU在学期間 2016年-2020年

朝日キャリアバンク株式会社(日本、大分)勤務

ソーシャルメディア・マーケティング・スペシャリスト


MALASAI Kantawat (以下Kanta)

出身国タイ、APU在学期間 2016年-2020年

ユネスコ、タイ事務所勤務


濱口 にな(以下にな)

出身国日本、APU在学期間 2017年-2021年、

日本の不動産会社、営業職内定


NGUYEN Ba Hoang Son(以下Son)

出身国ベトナム APU在学期間 2016年-2020年

KPMGベトナム勤務、リスク・コンサルタント



1. コロナ禍の前後では、就職活動はどう違うと思いますか。

Kanta: コロナ禍以前の就活の方が確かに楽だったと思います。少なくとも、選択肢が多かったと思います。感染拡大以後、多くの企業、特に観光業界は影響を受けて、事業継続のために募集延期や採用人数の削減に踏み切りました。

Ngan: コロナ禍以前は、説明会や就活イベントで多数の企業の人に会って話ができましたが、感染拡大後イベントは中止となり、企業は新しい状況への適応に時間がかかりました。企業側の方に直接会えないままで会社の明確なイメージをとらえ、面接でアピールするのは難しかったです。

にな: 「ニューノーマル」へ柔軟に適応できない企業もありました。政府の緊急事態宣言中でも対面の面接をした企業や、一次面接の何か月も後に最終面接をした企業もあり、応募者は内定先を検討するのが難しくなりました。



2. コロナ禍は就職活動にどのように影響しましたか。

Kanta: コロナ禍は私にはメリットよりデメリットが多かったです。まず、チャンスが減りました。募集が減って競争率が高くなりました。それから、オンライン面接は対面だったらわかる目線や声のトーンがわかりにくいので、対面よりストレスを感じました。ネット接続環境の問題もありました。よかったのは、交通費がかからなかった点です。本来面接には東京などへ飛行機で往復しなければなりませんが、今は慣れた環境の自分の部屋で面接を受けられます。

Son: 私とある友達は、感染拡大が広がり始めたちょうどその頃に就活を始めたので、苦労しました。複数の企業説明会参加を予定していましたが、会場に到着すると事前通知もなく中止となっていたこともありました。企業がするべきやり方じゃないですよね。でも、コロナ禍のおかげで、家でひとり勉強する時間が増えました。コーディングとか他のコンピューター関連の勉強ができましたが、後にベトナムで就活を始めた際にこの勉強が役に立ちました。

にな: 私は留学中に就活を始めました。企業がオンラインの説明会に切り替えたので、非常に助かりました。オンデマンドの動画サービスを行う企業もあり、時差の心配もしなくてもよかったです。しかし、国際企業の仕事を探すためにロンドンキャリアフォーラムに参加する予定だったのですが、イベントは中止となってしまいました。



3. 就職活動の当初の目標は達成できましたか。

Ngan:当初の目標は、自分の努力を認めてくれる人のために仕事をすることでしたが、オンライン面接は社員や採用者とやり取りが少なく、モチベーションが下がってしまいました。結局は大都市の仕事にこだわらず、小さい都市での仕事探しに切り替えて、今の仕事が見つかりました。おかげで私が希望していたような仕事です。

にな: 重複しますが、私は海外に支店がある日本の国際企業を目指していました。日本的な働き方には好きになれない部分が割とあったので、自分が生粋の日本企業で働くとは想像もしませんでした。でも、日本で就活をせざるをえなくなり、すべての日本企業が私の思っていたような会社ではないことがわかりました。最終的に、私と価値観が同じ会社に就職できたので、ある意味目標は達成できたと思います。



4. 就活生に一言お願いします。

Son: 失敗を恐れないでください。後悔しないようにベストを尽くすのみです。アドバイスとしては、この状況下で、企業はみなさんに時間があると考えています。面接で、ステイホーム期間に何をしたかを聞かれます。自宅での時間を有効に使ってください。

Ngan: (国際学生は)日本で就活したければ、日本語を磨いてください。コロナ禍の時は、中小都市で仕事を探す方が安全です。しかし、そうすると英語を使わない企業の方が多いです。でも、日本での就職ばかりを考えないで、時間とお金を勉強に費やしたのだから、みなさんの価値に見合った仕事を見つけるべきです。日本に留まるためだけに、日本で就職しないでください。選択肢を広げて、準備しておきましょう。

にな: 現状のままだと、オンラインでのやり取りに誰もがもっと慣れていくと思います。先輩や、会ったことがなくてもみなさんを助けてくれそうな人と話して、アドバイスをもらってください。実際の面接でも話すわけですから、自分自身や、自分の目標を説明するいい練習にもなります。部屋でひとりオンライン面接を受けると、孤独に感じることもありますが、友達や家族や先生方や、キャリアオフィスの人ともいつでもオンラインで話せます。最後に、オンライン面接の時は、スクリーンではなく、カメラを見ましょう。

Kanta: あまり心配しないでください。きっと内定はもらえます。視野を広く持ってください。想像もしなかったような仕事が見つかるかもしれません。


コロナ禍の就職活動の経験と意見を共有してくださった先輩方、ありがとうございました。この記事が学生のみなさんの就職活動に役に立つことを願っています。

パンデミックに負けないで、頑張ってください!




  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • Instagram

© 2017 Ritsumikan Asia Pacific University